三重の美味しい超有名ブランド！

三重ではおなじみの「大内山牛乳」。学校給食から地元のスーパー・コンビニまで網羅されている三重の一大ローカルブランドだ。

しかし、知識不足で申し訳ないのだけれど、三重に酪農のイメージはない。しかも、なぜ大内山なのか。疑問が湧いたので、早速工場見学に行くことにした。

大内山の酪農の歴史は牛8頭から始まった

案内していただいた総務部総務課課長の喜多奈保子さんによると、昭和19年に大内山村の6軒の農家が乳牛8頭を借り受けたのが、ここでの酪農のはじまりだという。

もともとは山に深いこの地の貴重なタンパク源を確保するのが目的。昭和23年には、農協法の施行により『大内山酪農農業協同組合』が設立された。

身元のはっきりした牛乳を提供

大内山牛乳が、他の牛乳と違うところ…その鍵がまさに「組合」である。
「大内山牛乳」は現在、三重県内の17市町に点在する酪農家28名から新鮮な原料乳を集め、安心安全な牛乳を毎日、県下一帯ほか和歌山県・愛知県・奈良県の一部に届けている。

普通、牛乳は「生産」「処理」「販売」を別々の組織で行っており、多くの生産者が自分たちの生産した牛乳がどこでどんな商品になっているかわからない。例えば愛知や三重の牛の乳を長野へ集めて処理するということも普通にあるってこと。
しかし、組合では、そのすべてを独自のプラントで行っている。だから、身元のはっきりした牛乳を責任持って提供することができるというわけだ。

良質な牛乳づくりは健康な牛作りから

「それがどういう意味を持つかというと、牛の健康状態まで管理できるということです。牛は体が大きくて、たくましいようにみられがちですが、実はストレスが溜まると乳房に炎症を起こしたりする繊細な動物。牛舎の中で快適に過ごせる環境作りもとても大切なことなのです」と喜多さん。
「生産者も販売者もひとつなので、お互いに責任を持って生産に携われることが、最大の特徴であり、安全や美味しさの証なんですよ」

工場をめぐりながら、話を聞いていると、大内山牛乳は正真正銘のブランド牛乳なのだなぁ！と、とっても感動してしまった。

365日、安定して安くて美味しい牛乳が飲めるのは、関わる方々の努力の賜物だ。全然知らずにスイマセン。

すっかり大内山牛乳のファンに

工場の壁には、多くの小学生たちからのサンキューメッセージが大切に飾られている。きっと、工場の人たちも、この子たちのために美味しい牛乳を作り、届けてくれているに違いない。お母さんが家族のために食事を作るように、誰かのためを思って栄養と美味しさを届けてくれているはず。

これからも美味しい牛乳、頼みますよ！